クラシックギターは、見た目や価格だけでは良し悪しを判断しにくい楽器です。
特に初心者の方にとって、弾きやすさ、音の出しやすさ、チューニングの安定性、仕上げの精度まで見極めるのは簡単ではありません。
「初心者だから安いギターで十分」と思われる方も多いかもしれませんが、弾きにくい楽器やチューニングが安定しない楽器を選んでしまうと、練習そのものが楽しくなくなってしまうことがあります。
初心者・再開者の方には、目的やご予算に応じて主に以下の3つの価格帯をご案内しています。
この価格帯は、楽器としての仕上げや精度に注意が必要です。上達してくると、音の深みや弾き心地に物足りなさを感じやすくなる場合があります。
また、仕上げに不安がある個体も多く、当店では入荷時に厳しく検品を行い、演奏上不安があると判断した個体は販売せず、返却する場合があります。
特にこの価格帯では、構造上、音程補正が十分にされていないため、ハイポジションを押弦した際に音が高くなる方向へ大きく歪む傾向があります。
ハイポジションとは、ギターのボディに近い高い音域のポジションのことです。押弦とは、左手で弦を押さえることを指します。
そのため、単に安さだけで選ぶのではなく、販売店での検品や調整状態がとても重要になります。長く続ける場合には、早い段階で買い替えを検討する可能性がある価格帯です。
3万円台〜6万円台と比べると、初期費用は上がります。また、20万円台以上の楽器と比べると、音の深みや表現力にはまだ差があります。
この価格帯のギターは、指板が真っ平らに仕上げられているものが多く、セーハなどの押弦が難しく感じられる場合があります。
指板とは、左手で弦を押さえる黒い板の部分です。高級手工ギターでは、この指板がうっすら曲面状に仕上げられていることがあり、押弦しやすさにも違いが出ます。
また、20万円台以上の楽器と比べると、フレットの打ち込みや仕上げの精度に差が出ることがあります。特にローポジションを押弦する際、フレットの際を正確に押さえないとノイズが出る場合があります。
将来的に本格的に続けていく場合には、より上位の楽器が欲しくなることもあります。
初めての1本としては、予算的な負担が大きくなる価格帯です。
また、昔クラシックギターを弾いていた方が再開される場合、最初から個人製作家のギターを検討されるケースもあります。
この価格帯の先には、さらに個性の強い手工ギターの世界があり、楽器ごとの音色や弾き心地も大きく異なります。
そのため、再開される方や、長く使える1本を探している方は、実際に試奏しながら選ばれることをおすすめします。ご自身に合う1本を見つけるためにも、店頭での試奏やご相談を通じて選ばれるのが望ましい価格帯です。
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