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● 鈴木大介ギターエッセイ パート28(2002年9月7日号)

暑い夏を乗り切って、少しは涼しくなるといいですね。
大介さんは相変わらず元気です。


こんばんは。僕はこれを2002年9月7日のAM2:00にホプキンソン・スミスが弾くリュート組曲BWV997を聴きながら書いています。
というわけで今日(昨日)も鈴木は元気にラジオの生放送してきました。しかしなんだったんだぁ!?昨日の雨。東京地方は前が見えませんかったです。聞くところによれば、来週まで天気はぐずついているそうな。せっかく豊田市能楽堂「宮廷音楽の夕べ」に万全を期して乗り込もうと言うところであったのに。そうか、僕が「宮廷音楽」なんかやろうとすると台風がくるわけか。いいよ、わかったよ。雷でも神風でもなんでも受けて立とうではありませんか。

8月の後半は、あのオスカー・ギリア師を迎えて福田進一師がプロデュースした何とも記念すべき「スーパー・ギター・コンサート」が静岡市のAOIホールで開催され、参加してきました。鈴木は人前で初めてアンドリュー・ヨークなる作曲家の作品を、しかも2曲も弾いてしまいました。さすがだ、ヨーク、弾いてて気持ちが良かった。ひとりでさらってるときはなんだかわかんなかったけど。あと、昨年ジーンズ・ショップで購入した金魚のアロハを着て短パンはいてオークリーのサングラスしてったら、悪い人みたいになって終演後のレセプションに入場していったらみんながちょっと退いていました。ごめんなさい。打ち上げ終了後は昔を懐かしんで村治奏一君と放蕩三昧。途中から姉御の佳織嬢も合流され、人気のない明け方のバーで、妙にさわやかな感じでございました。

それで次の週は仕込みの合間を縫って去りゆく夏を惜しむかのような宴会ラッシュ。中でも鈴木イチ押しの西葛西の居酒屋「梅ひさ」に奏一君を迎えての宴会は、女将さんと大将、カメラ用意して待ってるし。いや~それにしてもいつもながら料理おいしかったです。僕もこのページ用にカメラ持ってたんですが、2枚とって奏ちゃんがいい方っていう写真は残念ながらぼけぼけで不鮮明。やむなく眼光鋭いブロマイド風奏ちゃんをあわせてごらんあれ。ゆるせ奏、この次はもっと笑って写るのだぞ。



で、週が空けてようやく香津美さんと演奏する新アレンジ、武満徹作曲の「素晴らしい悪女」サンバフラメンコバージョン(??)が完成。週末には松本入りと相成りました。今回のサイトウキネン・フェスティバル武満徹メモリアルコンサートは、武満さんが書いた映画音楽に焦点をあて、前半が武満さんのドキュメントフィルム上映。後半は香津美さんと僕のデュオで「小さな空」「ホゼー・トレス」「どですかでん」「素晴らしい悪女」となって、そのあとSKOチェンバー・アンサンブルによる武満さんの映画音楽(うち猿谷紀郎さんによる新アレンジメント含む)が演奏されました。ついにこの憧れの舞台に香津美さんと立てまして、最高な感じでした。終演後は香津美さんも参加してくださったアルバム「どですかでん」で、アルト・フルートを吹いてくれた岩佐和弘さん(サイトウキネン・オーケストラのレギュラー・メンバー)と香津美さんの初対面も実現。今日はそのリハ風景および終演後写真をご覧ください。

 そして急告!!あの、もうお蔵入りかと思われた幻の名盤(自分で言うな!)オーボエの古部賢一氏とのデュオ・アルバム「daydream」が9月21日に発売!!