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● 鈴木大介ギターエッセイ パート53(2004年12月14日号)

暖かかったり、冬らしい日になったり、毎日のお天気が日替わりですね。大介さんも相変わらず忙しいスケジュールをこなしながらがんばっています。12月18日のギターエラボレーションの曲目など、エッセイが届きました。

こんにちは!!
ここ数日、ようやく冬らしい気温になってきました。僕はひと足先に須川展也さんと八ヶ岳高原音楽堂に行って、冬の星空を満喫いたしました。空一面から降り注ぐほどの数の星が輝いていて、2時間くらいの間に多分20個以上の流れ星を見ました。ずっと見上げていると、自分がどこへでも行けて、何にでもなれる透明人間みたいな感じがしてくるほど、無限の宇宙に囲まれている実感がわいてきます。

さて第3回を迎えますギター・エラボレーションのプログラムを掲載します。

プログラムは、バッハの無伴奏チェロ組曲中、

もっとも構造的なバランスに優れた第3番、

武満徹が3つの広大な自然から着想を得た「森のなかで」と、

オーストラリアの作曲家ピーター・スカルソープの

カカドゥ国立公園にちなんだ「フロム・カカドゥ」、

後半は、モダンとポピュラーの絶妙なブレンドが心地よい

ブラジルの作曲家ハダメス・ニャタリの珍しい作品と、

僕がギタリストの作曲家の中で

歴史上最も表情豊かなハーモニーを描いたのではないか、

と信じている、アグスティン・バリオスの作品をお聴きいただきます。

 

結果として、密度の高い作品を集めることができたのと同時に、

いつもよりポップで、かなりロマンティックなプログラムとなりました

12月18日 ギター・エラボレーションvol.3 「調和」のプログラム

ヨハン・セバスティアン・バッハ:組曲ト長調BWV1009

 プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレ1&2/ジーグ

 

武満徹:森のなかで

 ウェインスコット・ポンド/ローズデール/ミュアー・ウッズ

 

ピーター・スカルソープ:フロム・カカドゥ

 

ハダメス・ニャタリ:10のエチュード

アグスティン・バリオス:情熱のマズルカ 

           :前奏曲op.5,No.1

           :フリア・フロリダ(舟歌)

           :ワルツ第3番

           :クリスマスの歌

           :ワルツ第4番

 

 

今日のおまけ

 

先日都響のみなさんの公演(日立。明野)について行きまして、明野町というのは陰陽師安倍晴明の誕生した土地だそうです。

それで、帰ってきて行きつけのお店に行ったところ、僕がラジオ番組『気ままにクラシック』で再三話題にせざるを得なかった「ちくわぶ」満載のおでんが僕を待ち受けていたのでした。

それにしてもちくわぶって関東だけのものだったのね。知りませんでした。僕は横浜生まれなので、とくにもともとあった地域らしいです。関西のみなさんにはいろいろ言われますが、僕は嫌いではありません、むしろ大好きです、二日目のちくわぶが。