エッセイトップ  前へ 次へ

 


● 鈴木大介ギターエッセイ パート59(2005年5月13日号)

わぁ~わぁ~(汗、あせ、アセ!!!)5月の8日に頂いたエッセイなのにぃ~、管理人怠慢につき、13日号に!
大変申し訳ございません、プロフィールリニューアルも遅れております・・・しかも!!すでにエッセイがもう一本きているという・・・ひたすら申し訳ありません。絶好調の大介さんです。

どうもこんばんは。
ご無沙汰いたしておりました。

4月はすっかり旅人となりました。豊田での須川さんのニュー・アコースティック・ユニットに始まり、「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」。そして呉市になった下蒲刈島蘭東閣美術館でのコンサート。広島でのリサイタル、とその後にちょっとした旅をしてまして、ほんとうにみなさまお世話になりました。

「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」についてはですね、ブログにも書いたのですが、やはり最後は武満さんの音楽の力に圧倒されましたです。コンチェルトを弾くのとは違った意味で、オケの中に座って、武満さんのオーケストレーションにふれるというのは、得難い機会でした。ちょうどマーラーの7番のギターを弾くと、マーラー観が変わるのに似ていると思うのですが、やはり内側で何が起こっているのかを知る、とてもよいチャンスでした。DSOのメンバーは素晴らしい演奏をしたと思います。ソリストの皆さんもそれぞれ個性的でした。ほんとうに何かを一緒になって成し遂げた感じがしました。
ちょうどその時のブログにこんなこと書いてます。

武満さんの音楽は、
僕たちにはとてもなじみ深いものなので、
武満さんが実際に音の制作にかかわっていた
テープの音楽や、映画音楽を聴いた体験が、
どうしてもオーケストラ曲や器楽曲の演奏に反映されてしまうものなんだけど、
ヨーロッパのオケのメンバーは、みんな譜面上からだけ、
素直に表現することをまず入り口にしていて、
それが、回を重ねているうちに、
日本人の解釈とは反対側から、中心にある強い個性=武満さんの音楽に
近づいていくさまは、感動的でした。

それは、
例えばフレーズとフレーズの間の、呼吸の処理法だったり、
ダイナミクスにおける厳しさだったり、ということなのですが、
僕たちが武満さんの演奏を、ヨーロッパの人たちに学べるのであれば、
おそらく僕たちがヨーロッパの音楽や、南米の音楽を演奏することも
無駄ではない、と確信できたのです。

終わったから言ってしまう訳ではないですが、もし、あの舞台をご覧になった方に、違和感が生じたのであるとすれば、それは「日本の作曲家を海外の演出家の解釈で日本で聴く」という非日常的なイベントのせいだと思います。正直、演出の仕上がりや作り込みが一番荒削りだったベルリン公演が、もっともストレートに抵抗なく-あるいは屈託なく、というべきかもしれませんが-こちらに訴えかけてくるものを持っていました。それは演出家であるペーター・ムスバッハという個性が、紛れもなくベルリンという街と共鳴しあうことで最大限に輝くからです。もちろん、東京で発表されたのはその後パリを通過して洗練されたバージョンであって、東京の街にはその方が良かったと思いますが、受け手がわに、「ドイツの作品である」という認識がもう少し浸透していさえすれば、何か違う共鳴も呼び起こせたのかもしれません。

いずれにしても、こうした未知の芸術作品に、情熱をつぎ込んでくださったスポンサーやスタッフの皆さんに、ほんとうにご苦労様でした、とともに、心からの感謝をせずにはいられません。ありがとうございました。


さて、難しい話でしたからここでサービスショット。

「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」の踊り子さんと。

 

…そんなにポーズとらんでも(ささってるしな。。)…でもね、写真とりますよ~って言っただけでこういうポーズをとる人々による武満の解釈、という了解がポイントなのですね(- -;)

 

 

そのあとすぐ、下蒲刈島へ。今回もごちそうさまでしたぁ~~~(^ ^)y

美味しそうですね・・・

お刺身、焼き魚、煮魚、唐揚げまである!

 

昔、昔、豊臣秀吉が朝鮮から連れてきてしまった捕虜の人々を、 江戸時代に返還するために、朝鮮から使節を招いたとき、 航路となった瀬戸内の藩が競って豪勢なもてなしをしたそうです。幕府からも役人が見聞についてまわっていたのですが、 後から、何処の藩のもてなしが良かったかときかれ、「下蒲刈御馳走一番」と答えたそうです。そら~いちばんだわなぁ。

 

この下蒲刈島の蘭東閣美術館、日本画および日本洋画のコレクションが素晴らしいのですが、須田国太郎氏のものだけ今回別館になっていて、そこが素晴らしかったです。須田国太郎が愛したスペインの風土、ガウディの作品などについて想いを馳せ、その上で須田国太郎さんの描いた大地の色や緑の深さ、明暗の逆転を感じてゆくと、すごく絵の中に引き込まれてゆく自分がリアルでした。

 

 

その次の週は広島へ。

広島の人は熱いです。なんか共通するものを感じます。東京にいると僕は自分がちょっと熱い時ありますけど、広島行くと普通ですよね。

3日間、明け方までCAFE DE PABLOに居座ってしまったので、音楽好きのマスターのために3日目は閉店後バッハ演奏。

 

今日のおまけ

恒例スペイン料理カサ・デ・フジモリで打ち上げ。お疲れさまでした!