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● 鈴木大介ギターエッセイ パート47(2004年7月16日号)

暑いですね~、暑さにメゲず?大忙しで活躍中の大介さんです。CD発売楽しみですね!
スケジュールも更新されていますので(6月のかつてのものも?)、こちらもご覧下さい。


こんばんは。
湿度の高い季節になって、日本は熱帯まっさかりですね。僕は昨年来赤かったアランフェス・ケースを、さらにバージョン・アップされたオレンジ色へと衣替えして、せっせと働いております。先日NHK-FMで出演させていただいてる「気ままにクラシック」という番組のゲストに、小学生時代から憧れの人であった藤波辰爾さんがいらっしゃり、仕事も忘れて大はしゃぎしてしまいました。藤波さんのお話で特に印象に残ったのは、放送中には流れなかったのですが、「格闘技は、1にコンディション、2に頭、3に力」と仰られていたことです。ギターと同じなんだなーと、感動しました。
で、その「気ままにクラシック」ですが、以下のようにライブも聴ける公開生放送を行うそうです。どしどしご応募ください。

気ままにクラシック収録中のおいしいサンドイッチ!

公開生放送お知らせ

 

「気ままにクラシック」では、8月13日 金曜日

「気まクラ 夏休みスペシャル公開生放送」を行います。東京・渋谷のNHKのスタジオ

にゲストの方々をお招きしてトークと生演奏をお楽しみいただきます。

 

 

出演ゲスト 近藤嘉宏(ピアニスト)

         林美智子(メゾ・ソプラノ歌手)

古部賢一(オーボエ奏者)

 

観覧ご希望の方は、

往復ハガキに

住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上

7月22日 木曜日 必着でお送り下さい

 

おハガキ1枚につき1名様のご応募とさせていただきます。

なお、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。

 

あて先は

郵便番号150-8001

NHK-FM「気ままにクラシック」

夏休みスペシャル係 です。

 

近藤さんは昨年に引き続き登場です。林さんは初めてですが、古部っちはいつものノリでいけるので、すごく盛り上がるんでは、と期待しております。僕はこの日は、松本から来るんだと思うので、いっぱいいっぱいなのか、必要以上にハイ・テンションなのか、どちらかですね。後者であることを祈ります。。

 

それからお詫びです。スケジュールのアップが遅れて事後報告になってしまいました。反省してます。東京シンフォニエッタはみなさんたいへん優秀な奏者で、どんなに複雑で、困難に思える曲でも見事に演奏してしまいます。ギタリストのレギュラー・メンバーはいないので、僕を呼んでいただいたのですが、とてもやりがいのある演奏会でした。望月京さんの作品「next step」は、技巧的にも音響的にもギターにとっての新しい可能性を発見させてくれる曲でした。ギターの特殊奏法なども、たいへんよく研究されていて、こちらが勉強になる部分も多々ありました。それから舘山のみなさん、7月3日は、一生懸命応援してくださり、ありがとうございました。久しぶりの名曲リサイタルでしたが、後半の新しい作品もとても熱心に聴いてくださって、演奏を楽しませていただきました。しかし、はじめて行ったのですけどいいですね、舘山。なんだか駅降りたら椰子の木は立ってるし、海は綺麗だし、スペインとかポルトガルの、地中海沿岸の漁港に来たみたいでした。こんどはそのつもりでうかがいます。(リゾート装備完備のうえで、ということです。)

南房総の車窓から1

南房総の車窓から2

舘山駅を降りたら!

うまい!

今年は8月こそオペラの練習にかかりっきりですが、9月からてんてこ舞いですね。10月、日本にいません。申し訳ありません。毎週FMを聴いてくださっている方に、全国で直接お会いできるのは何にも代え難い喜びなのですが、演奏家としての自分を待っていてくださるお客さまにも、あるいは未だ訪れたことのない街の、初めての方達にも、少しでも多く演奏を聴いていただきたい、というのも切なる願いなので、これは心の痛むところです。より多くの経験を積んで前進するため、新しい演奏の場にに挑むことも大切です。ベルリンの公演は、自分のソロの公演ではないからこそ、武満作品のあらたな可能性に挑み、その一部を担うギタリストとして、最上のものを提供させていただく、という、僕のギタリストとしての価値、あるいはクオリティーを、純粋に試すチャンスでもあると思うのです。その向こうに、何が待っているかはわかりませんが、考えに考えた結果、ベルリンに行ってみようと決めました。

 

そのかわり、9月には、新しいアルバムの発売や、ソロの公演、渡辺玲子さんとの共演、クロード・ボリングさんと工藤重典さんのツアーへのゲスト出演など、もうやめてくれ~って言われるくらい出ずっぱりですからご安心(?)ください。

 

6月はCD発売に向けてマスタリングやライナー執筆が、動きだし、それはそれでいろいろどたばただったのですが、林光先生の素晴らしい作品や、近藤嘉宏さんはじめ共演者のみなさんの高密度な演奏のおかげで、強力なものができましたです。自分自身では特に、これまで以上の暖かみがあって芯と艶のあるギターの音色を、録音できたんじゃないかなー・・・と、うすうす自画自賛しつつあるところです。

林先生、青澤さんと対談

収録された作品は

 

1.インドネシア民謡~イワン・タンジル編:サリナンデ

2.フェビアン・レザ・パネ:織りなす魔法の踊り

3.古賀政男~鈴木編:丘を越えて

4.ステファン・ゾーヴァンディ:夢

5.林光~鈴木編:「裸の島」のテーマ

6.林光:ギター協奏曲「北の帆船」

7.グサン~鈴木編:ブンガワン・ソロ

 

収録時間はなんと約70分!!!

おまけの楽しい写真!!

こんなお酒頂きました!